三谷です
今日は
全日本選手権感想戦
についてお話しします
◆2連続同じの組み合わせ
今回は、ある動画を取り上げて
教授が動画の解説をしていきます
初めての試みですががんばります(笑)
ではまずいきなりですが
2016年と2017年の全日本選手権女子決勝の試合をご覧ください
2016年
https://www.youtube.com/watch?v=Q3XNrKb9qC8&t=201s
2017年
https://www.youtube.com/watch?v=MFY_EAE-w1I
2016年は石川選手が
2017年は平野選手が勝ちます
16年では負けてしまった平野選手ですが
17年では勝つことができました
なぜ大方の予想を覆し
平野選手は勝つことができたのか
この2つの動画には
大きな違いがあります
いったい何だと思いますか?
◆戦略…ではありません
教授得意の戦略が違う!
っておもった方いるでしょうか?
ブッブー
違います(笑)
実は、平野選手
16年と17年では大きな戦略変更をしていません!
基本戦略はこちら
石川選手のフォアは強いため
ミドルとバックにドライブを集め
バック対バックのラリーに持っていく
空いたコースに厳しいボールを送って
左右に揺さぶる
しかし、16年では決まらず続いたラリーが
17年では決まっています
何がそうさせているのか
これが、教授の答えです
◆新打法で威力マシマシ
そうです
答えは打法です
フォアハンドとバックハンドの打ち方が異なっているのです
卓球王国2017.2月号によると
平野選手についたコーチにより
新しい打法を取り入れています
平野はラリーのスピードが速くなると手打ちになり、上下動をする癖があった。
そのため重心を低くして、常に足にタメを作る訓練をした。
そして体の軸を使って打つことを徹底させた。<引用>
軸(体幹)を鍛えている証拠に
16年と17年の平野選手の太ももの太さが全然違います
他にもよく見ると、全然違う点がいくつかわかるんじゃないでしょうか
一部紹介すると
・左右に揺さぶられても戻りが早い
→上下動がなくなった分、ムダなエネルギーが逃げることなく戻りに使うことができている
・腰の位置が低い
→重心が低いため、強いパワーをボールにぶつけられる
・フォアを打つとき腰が回っている
→腕+腰の回転があるため、フォアの威力が増す
・全体的に16年よりラリーのスピードが速い
→体幹を使っている分パワーが出ます
パワーがあるということはスピードも乗る
石川選手はラリースピードに若干押された形となっている
・逆チキータをやめる
→回転の変化で勝負していた16年
パワースピードコースで勝負している17年
その結果、何が起きるかというと
・フォアフリックで得点
・フォアストレートをノータッチエース
戦略を変えることなく
パワーで負けた相手にパワーで打ち克つ
実にニクい演出です(笑)
また、メンタル面でも違います
16年は石川選手がドライブをかけてラリーが始まることが多かったですが
17年は平野選手がドライブをかけてラリーを始めることが増えています
そこには、平野選手なりの積極さが生まれていると分析します
・レシーブから仕掛けて得点
・揺さぶられても厳しいコースにできるだけ速いボールで打つ
結果、勝ちにつながったというのが教授の解説です
◆小さなスイングで大きな威力を出す
現代卓球はスピードがめちゃくちゃ速いです
速いからと手打ちで対処すれば
スピンがかかっていない軽いボールになり
相手にカンタンにとられてしまいます
そこで意識したいのが、体幹です
平野選手は腰を使ってスイングしています
腰も重要ですが、それ以上に意識してほしい部分があります
どこでしょうか?
なんとお尻です
なんぞそれ!?
って思う方いるんじゃないでしょうか?
1度ドライブやスマッシュを打とうと構えてみてください
ここでです!
ここで腰を回すのではなく
お尻を打ちたい方向へ押し出すようにスイングすると
なんと、腰も勝手に回ります!
腰を回そうと意識しなくても
お尻を打つ瞬間に押し出すようにしてしまえば
腰が勝手にまわるので、威力あるボールを打つことが可能になるのです
ドライブやスマッシュの威力不足で相手に取られてしまう
スピードが乗らずカウンターを決められてしまう
そんな方は、スイングに加えて体幹を意識する
特にお尻を意識してみてください
さらに強いボールを打つことができます
おまけ
評判良ければ他の動画解説もやってみます
どうだろうか…(笑)